第42回国際化学オリンピック日本大会(2010年)   

大会テーマ Chemistry : the key to our future

化学オリンピック日本委員会委員長

野依良治

「国際化学オリンピック」(略称:IChO)は、世界の高校生が創造性を発揮し、諸科学の基礎となる化学の力を競う国際イベントです。1968年の第一回大会以降、ほぼ毎年開催されており、現在では約70カ国、280名の生徒が参加しています。

天然資源に乏しく、科学技術創造立国を標榜するわが国では、未来を担う人材の育成と確保こそが恒久的な課題です。知識基盤社会における頭脳獲得競争は熾烈を極め、化学分野の学界および産業界も例外ではありません。IChOは、わが国高校生の化学への興味・関心を喚起し、意欲・能力を高める絶好の機会です。高校化学の世界最高峰に挑む場で、他国の同世代のライバルたちと切磋琢磨し、友情を育むことは、彼ら彼女ら自身の大いなる糧となり、化学をさらに深く学ぼうとする強い動機付けともなります。

IChOの主催は多大な経費と人的努力を要しますが、すでに発展著しいアジア諸国も、中国(1995年)・タイ(1999年)・インド(2001年)・台湾(2005年)・韓国(2006年)が、国内の支援を得て主催しました。初参加から日の浅い日本も、科学先進国として主催大会をぜひとも成功に導かねばなりません。

日本の化学関連分野のさらなる発展を鼓舞し、国際協力・国際貢献の一助ともなる2010年の日本大会を成功させるため、関係各位のご理解とご支援・ご協力をたまわりますよう、心よりお願い申し上げます。